思ひ出ぽろぽろ その2 9/8 13:26 UP
7/27投稿の日記 続編でございます
お通夜、葬儀の間の奥さま
ピシッっと背筋を伸ばして、涙も
見せず。
それはそれは毅然として、凛として
惚れ惚れする格好の良さでした。
もう引退しているから。。と
規模を小さくしたはずでしたが
1000人近い方がいらしてました。
「誰の事も愛し、真摯に向き合い
丁寧なお付き合いをしなさい。」
最後までこの姿勢を貫いた彼の
ラストステージ。。
オーケストラの生演奏で締めくくられ
奥さまのご挨拶。
泣く事も忘れてしまうような
時間でした。
人前で話す事が何より苦手な奥さまに
彼が乗り移って、話をしていたと。
そう思うくらい堂々と、淡々と。
とにかくご立派で。。
しばらく時間がたって
落ち着いた頃にお宅にお邪魔した際
こっそり教えてくださいました。
「あの挨拶ね、原稿は主人が書いたの。
枕元で何度も練習させられてね。
練習していくうちに、少しずつ覚悟
が決まっていったわ。最後まで
ワガママだったけど、アッパレな人生
だったわね。」
奥さま大好きな彼の
奥さまへの最後のプレゼントであり
愛情の詰め込まれたその原稿は
長年愛用の万年筆️で書かれており
奥さまから
「原稿か万年筆、どちらか三好ちゃんに
あげるわ。」
原稿はコピーをいただき、万年筆を
いただいてきました。
優しい柔らかい文字に
彼の人間性を感じます。。
私の宝箱で大事に保管しますよ。
奥さまの事は安心してください。
と、フワフワ揺れるお線香の煙に
話しかけてきました。
次は奥さまの終の住み家探しを
するお約束。。
長々と失礼しました。
読んでくださりありがとうございました