(  ̄ω) 祐司からの手紙(※長文です)←そして暗いです(内容が ) 12/9 19:39 UP
毎年
この時期になると 思い出す
27年前、児童養護施設で出会い
保育士になる キッカケになった子。
…祐司。
母子家庭
育児放棄と暴力
若いママに彼氏が出来て… の
あるあるパターン。
祐司は食事を与えられず
ある日
空腹に耐えられず 冷蔵庫のプリンを食べたら
ママの彼氏に散々 殴られ
顔面 鼻の骨折
身体 あちこちの負傷… で、養護施設に保護。
8歳で
施設に来た当初は大人に怯え
大人が近付くだけで大暴れ
それから少しずつ落ち着いて
祐司10歳 4年生の時
ボランティアで彼の担当になりました。
週1で
勉強を教えるボランティア。
勉強…から徐々に雑談
その後、勉強しながら …ほぼ雑談(笑)
私が 同じ区内に住んでる事もあり
祐司、放課後
時々 チャリで遊びに来ては
自分の事を 話してくれました。
(↑30年前の児童養護施設は
今よりずっと規制・規則が緩かったのです)
学校のこと
友達のこと
別々に育った弟、妹のこと
当時
付き合っていた彼氏が祐司に
「俺も サッカーやってたよ(やる?)」
↑某サッカー校・元キャプテン
「えーっ マジでーーー♪」
一緒にサッカーしたり。
6年生になり
祐司の素行に問題が。
万引き 喫煙 施設からの脱走
祐司いわく
「施設の大人は信用出来ない。
話を聞いてくれない。
悪い事した時だけ 俺の話を聞いてくれる。」
中学生になり
問題行動が頻繁に。
でも
時々 アパートに遊びに来ては
「あーーーー この部屋 落ち着く~~」
お菓子 食べながら お喋りして
寝っ転がって、マンガ読んで笑ってる祐司が 可愛かった。
その年の年末
祐司「サワー 遊びに来たーー」
しかし その日
外出する用事があり
(  ̄◇ ̄)「祐司、ちょっと外出するから お留守番してて。」
数時間後
帰宅すると 祐司は居らず
………嫌な胸騒ぎ
タンスの奥
年越し
銀行から下ろしてた お金
たいした金額じゃないけれど
!!!
………………やられた‼️
………………💧
とはいえ
施設に内緒で
遊びに来る祐司を許していた自分も悪い
そう思う一方
信頼関係が築けたと(勝手に)思っていた
………なのに……
その後 ボランティアを辞め
年が明けた2月頃
ドンドンドン!
アパートのドアを叩く音
「サワーー俺! 祐司! 開けてー」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドン
……………………。
当時の自分は
今より ずっと 人間が未熟で
祐司の やった事が許せず
……居留守。
ドンドンドンドンドンドンドンドンドン
しばらく すると音は止み
…ペラッ 本を めくる音
多分
漫画 読みながら 私が出てくるの待ってるのでしょう
数時間後
(  ̄н)「…もう帰ったよね…」
ドア
そっと開けると 手紙が。
『今日あやまりに行ったのは お金が めあてじゃない
なぜ あやまりに行ったかというと
大人の話しあいてが ほしかったからです。
しせつの 職いんとも うまくいかなくて
大人の話しあいてが いなくなってしまい、
ぼくは あまり おもしろくありません。
こないだ お金を とった事は
深く反省しています。
これからは、そういう事を全くしないので
また いっしょに 話をしてください。
また明日 きます。
その時は また話をして下さい。
祐司より 』
でも
祐司は翌日 来なかった。
その翌日も また翌日も
もう二度と来なかった。
風の噂で
素行の悪さから
祐司が他の施設に移された事を知りました。
その後 自分はアパートを引っ越し
……祐司との縁は終了。
🍃
🍂
🌾
❄
⛄
🎄
12月になると
毎年 君を思い出す。
あれから27年
君はもう立派な大人で
どこで 何をしてるのか
生きているのか
死んでるのか
……ぃゃ 君は生きてるな。
祐司 堂々と生きてるか?
顔を上げ
太陽の下、前 向いて
ブレず 揺るがず 生きてるか
そして
…笑っているか?
笑えてたら
大概の事は何とかなる
8歳で殺されかけた君は 生きていた
その命 …大切に使うのだよ
君が どんな人間になってても
私は君が
ずっと ずっと大好きだ
。゜。゜。゜。
この時期になると思い出す
祐司の思い出と
…祐司からの手紙。