田中一村展 奄美の光 魂の絵画 10/24 14:55 UP
奄美の自然を愛し日本のゴーギャンとも言われた孤高の画家、田中一村の展覧会が都美術館で
開かれたので行ってきました♪
こちらで代表作が見られます
7才で既にプロレベルで上手い!
神童と言われ10代ですでに南画家、18で東京美術学校(現在の東京藝大)に合格するもわずか2ヶ月で退学
昭和初めには南画と決別し空白期…と言われていましたが、この時期も制作を続け支援者もついていた事が最近わかってきたそうです
「椿図屏風」はこの頃のもので、美しく描き込まれた右隻と金無地の左隻のコントラストがきれい
その後千葉へ移り、青龍展に入賞した「白い花」を制作
緑と白がスッキリと、黄色っぽいトラツグミの羽色がアクセントになったさわやかな絵
しかしこの後は落選続き️
この時期までの一村さんの絵ってモダンなところもある素敵な日本画だと思うんですが、なぜか評価されず埋もれてしまいます
1958年には奄美大島へと移住、染色工として働き制作費を蓄えたら絵画に専念するように
この時期が1番個性的で、奄美の自然を描いた作品はルソーの影響が感じられます
吹っ切ったのか個性を全面に出した力強い絵です
最後の12点の作品は海のような深いブルーを背景に展示してあって圧巻!
「不喰芋(クワズイモ)と蘇鉄」は特にルソーっぽく、生命力に溢れてますね
upした「アダンの海」は、絵に全精力を使い果たし5秒で終わるサインをする気力さえなかった、と本人が述べるほどの渾身の力作
大きく描かれたアダンに目を奪われますが、1番力を入れたのは実は夕雲と海浜の砂礫だそう
たしかに砂礫は写真のような細かさ!夕雲の微妙な色合いも美しい…
生前は無名でしたが腐る事なく創作意欲を燃やし、次々と素晴らしい作品を生み出したエネルギーが会場にあふれてますよ️
「最後は東京で個展を開き絵の決着をつけたい」という夢がついに叶って、あの世の一村さんも満足されていると思います
12/1まで開催なのでぜひ!おすすめです