高尾せなのTune of the Day?vol.81 12/1 04:01 UP
今日は浜崎あゆみ「No way to say」♡
17歳のクリスマス、、
14歳年上の人に「若い男と付き合え」と言われた私は、国立大学工学部に通う19歳の男の子にとって最初の彼女になっていました♡♡
残された遠い昔の傷跡が疼き出してまた
震えてる心隠して微笑みにすり替えた
あとどれぐらいの勇気が持てたら
私は大事なものだけを
胸を張って大事と言えるだろう
✐¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯¯
(省略)
「……うぅ…、はァ…、はあぁ……」
今までに感じたことがないぐらい気持ち良くて、呼吸が浅くなったり深くなったりする。
自分が気持ち良い時を、私は未だ知らない。叫びながら果てるものだと思っていたけれど、私は昇り詰めるほど声が小さくなって行って、このまま窒息するんじゃないか不安がよぎってしまう。無意識に目を瞑っていて、そこには真っ白さしかない。
頭が真っ白になる、という日本語は本当なんだって、私は国語の教科書を思い出しながら、色んな雪の日を心の中に浮かべている。
小学校の校庭に降り積もった雪、幼い頃に住んでいた町のクリスマスに降った雪、辛いことがあった後にトイレの小窓から涙を堪えながら見ていた雪、
晴れた日に玄関先で作った小さな雪だるま、
それを「せな、上手に出来てるね」と褒めたお母さんの笑顔……
「……私、イッちゃうよ……
なんか、真っ白くなってる…、真っ白……」
彼の声が何も聞こえなくて、私は自分の性器がどうなっているのかも分からず、ただ快楽だけを感じている。
彼とエッチしているのに、彼のことが、全然見えない。ただ真っ白さが広がっているだけで、何もない……。
まるで、光の中に吸い込まれるみたい。
エッチは、一緒にイクのが理想的らしいのに、今の私は、イキそうになっているのに、一人ぼっちで真っ白さの中にいて、彼のことも、一番に好きな人のことも、何も見えなくて、寂しくて、寂しくて、とても寂しくて仕方ない。
「……あぁん、寂しいっ……イッちゃう…」
……目を開けると、彼がコンドームの中に射精して浅く呼吸している。
私は、未だイッていない。果てていないことに安堵する。目の前で彼が優しく微笑っているのに、私は、今目の前にいる人とは、一緒にイキたくないんだ…って、自分の本心に気付かされている。
彼のことも、一番に好きな誰かのことも、消え掛かって行く。