サントリー美術館 メイヒンときたま迷品 6/13 15:11 UP
旅行について書いてる途中ですが、こちらの展示は16日までなので急遽upすることにしました
ポスター見かけてこれは一体何だ?と気になってたんですよ
最初パッと見た時は鏡?と思ったんですが、見直すと太鼓かな?うーん…
気になってサントリー美術館へ
正解は蹴鞠の鞠と鞠挟のセット!
このような鞠挟は他に例がなく、鞠も本作以上に状態がよく美しい物は残っていないのでは?と言われる程の美品
たしかに鞠は蹴るし地面に落ちたりするから、使えば傷みますよね 傷一つないこの真っ白な鞠はもしかして観賞用?
そして野々村仁清作の色絵七宝繋文茶碗と
流釉花枝文平鉢
流釉花枝文平鉢
作者は同じだけど、作風はかなり違いますよね
これ、どちらが公家風の好みだと思いますか?
華やかな彩りの色絵七宝繋文茶碗がいかにも都のお公家さん風に見えますが、17世紀当時の公家好みは渋めの流釉花枝文平鉢
華やかなのは意外にも大名などの武家が好んだそうです
知らなかった!びっくり
雅で彩り鮮やかなのが京風、ってあくまでも外部のイメージなんですかね 武張った侍だからこそ、イメージの中の雅な都に憧れたんでしょうか
流釉花枝文平鉢も色こそ落ち着いてるけど、形は流麗でそんなところが都風?
会場の照明が暗めなので画像よりちょっと濃い目に見え、なんだか瓦せんべいみたいでおいしそうと思ってしまいました 笑
そしてかわいいのが簪などの髪飾り♪
この画像の中の、先が青いびいどろの簪が展示されているのですが、小さく黄色い点がついてるのがわかりますか?
これ、橙なんですなんて涼しげでかわいいんでしょう!
「びいどろの かんざし村の はで娘」という川柳があるそうで、江戸や京のお土産にもらったこの簪を挿して得意顔の村のオシャレ娘が目に浮かびます
他にも中に水銀を入れたびいどろの笄、ガラス細工の櫛等、季節的に涼し気なデザインのものがたくさんありました
ガラス製品では、薩摩切子の藍色被船形鉢も本当にきれいで必見です
他にも北条政子が使用した手箱に南蛮屏風、かわいいウサギ柄の蒔絵茶箱、エミール・ガレ始め西洋のガラス器などなど、見るものいっぱい
漆器、陶磁器、茶道具、着物に装身具にガラス器…とものすごく盛りだくさんで、国宝や重文級の名品から知られざる「迷品」まで、いろんなジャンルを堪能できますよ
16日までですから、興味ある方は猛ダッシュで見に行ってくださいね