国立西洋美術館 内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙 7/28 15:25 UP
中世の写本の展覧会が国立西洋美術館で開催されているので、猛暑の中がんばって行ってきました♪
筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史さんによる写本零葉(本から切り離された1枚ずつの紙葉)を中心とするコレクションを中心に、国内大学図書館からの借用を含めた約150点がずらり
聖書や詩編集、時祷書、聖歌集などキリスト教関連のものがほとんどです️
本当に綺麗でうっとり…
繊細優美なレオネッロ・デステの聖務日課書零葉や
金箔が豪華な聖務日課聖歌集(?)零葉など、ため息もの
写本と言うと一人では持てないような大きな本だと思っていましたが、文庫や新書くらいのサイズもたくさんあってビックリ
印刷技術の無い当時、本は全て手書き✍️
これだけの物を書き上げるには膨大な時間がかかるし、目は悪くなるし肩や腰は痛くなるし、手首も腱鞘炎になりそうですが、それでもやり遂げる!
当時の人々の信仰心を感じられます
でも信心にゴリゴリなわけじゃなく、遊び心もありますよ♪
枠内でやたら窮屈そうなウサギと猟犬、謎の鳥人間がいたり
いきなり修道士の首が生えたりします 笑 下の方、わかりますかね?
他にもちょうちょやニワトリ等がいてほのぼのします
ドラゴンなんかも妙にかわいらしい♪
驚いたのは、ゴシック期には混色が無かった事!
鮮やかな原色が使われているのは当時の人の好みかと思っていましたが、技術的な制約があったみたいです
後から白でぼかしたりハイライトを入れていたそう
とても見応えがあって、暑い中出かけたかいがありました
写真をたくさん撮れるのもいいですよ♪