チャイコフスキーの妻 10/5 15:16 UP
※ネタバレありですよー
芸術の秋だし、たまにはアート系の作品を…と「チャイコフスキーの妻」を見てきました️
世紀の悪妻と言われるチャイコフスキーの妻、アントニーナ・ミリューコヴァを描いた作品です
お茶会で音楽家チャイコフスキー(オーディン・ランド・ビロンさん)に出会ったアントニーナ(アリョーナ・ミハイロワさん)はたちまち一目惚れ
押しに押して結婚にこぎ着けますが、実はチャイコフスキーはゲイで結婚は世間体のため、愛のためではなかったのです
どんどん不幸になっていくアントニーナ、愛が執着へ、妄執へと変わり、現実と狂気の境もわからなくなっていき…
と書くと一方的にチャイコフスキーが悪いみたいですが、当時ロシアでは同性愛は重罪で、ゲイの噂を払拭するためにも結婚しなきゃならない事情があったんですね
女性を好きになった事が無い、とゲイをにおわせもするんですが、それでも好きと言われて押し負けちゃうんです それが大間違いでした
ハエの羽音が時々入ったり、チャイコフスキーのおでこにハエがとまるシーンがあるのですが、彼(とゲイ仲間、信奉者達)にとってハエ=アントニーナだと思うと悲しくなりました
どんなに愛しても害虫扱い
まあ彼女も離婚するしないでゴタゴタしてるのに弁護士と浮気して子供まで産んじゃうんで、純粋な同情の気持ちでもなくなってくるんですが
しかも弁護士の事は全然愛してないし…うーん
単なる悪妻ではなく、愛と憎悪が入り混じって偏執的大爆発!な複雑な味わいの作品でした
後半やたらと全裸男性(モザイク無し丸見え)が出てくるので、見る時は注意です
映像自体は暗めだけどとてもきれいでしたよ